Ducati 899 Panigaleいじり

Ducati 899 Panigale いろんな意味でいじりとバイク全般

電装系のお話

今回は電装系のお話です。お話というか注意です。

いろいろな画像に出ているように、私はパニガーレに色々と電装部品をつけています。

・車載USB充電器

・ETC

・電圧計

・照明系アクセサリ

 

車載USBは最近の流れでUSB充電できる機器(スマホ・車載カメラetc)を動作させるためのものです。2Ax2で4A(アンペア)必要とします。

ETCはまあ「普通の」ETCです。ETCあると料金所でモタつかずに高速に気軽に乗れますね。もはや手放せません。1A必要とします。

電圧計は思いつきでつけました。パニガーレのような大排気量ツインは始動時の電圧が足りないと大きなピストンをクランキング出来なくて致命傷です。4気筒より気を使わなくてはならないので電圧を観察できるようにつけました。前のCBRでもバッテリー舐めててエラい目にあったことがあるので・・。0.3Aくらいでしょう。

照明系アクセサリは完全に見た目用です。1Ax2で2A必要とします。

 

さて、何が言いたいかというと、けっこう電気って食いますよね、ということです。

そして、最近特にUSB充電設備を搭載増設するのが普通に近くなっており、その際によく使われるのが「ヒューズ電源から増設機器の電源をとる」というものです。エーモンの出している部品ですね。

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これいい部品です。変に切った貼ったしなくともヒューズボックスから簡単手軽に電源をとり増設することができます。一度うまくいくと、ついアレもコレもヒューズ電源で・・とやりがちです。しかし、やりすぎは注意なんです!(川平)

 

最近のバイクはかなり電子制御され電気頼りで動いている傾向が強いですね。インジェクションにはじまり、ABS、トラコン、液晶メーター、とにかく電気電気です。そして特にSS系で電子制御が進んでいる機種において、電気の使いすぎ(取り過ぎ)は予想外のトラブルを招きます。私が実際に体験したことですが、USB充電機器やETCを899に増設しました。やり慣れたヒューズ電源からの取り出しです。しかし、899の動作に変なところが出てきました。不意にメータのABS警告ランプやエンジン警告ランプ点灯してしばらくして消えたり、そして低速巡航時などに変にエンジンが息をついたりガクガクした挙動が出るなどです。

 

なんか変だぞ?と思っていたのですが、どうも増設機器に電気を取り過ぎたことが原因で電子制御に影響が出ていたようです。しかもヒューズ経由で取り出しすぎたというのが原因のようです。今までのバイクはそれほど制御に電気を使わず余ってたので使い放題、特に動作に影響も出なかった。しかし、現代の電子制御されてるバイクだとその影響が如実に現れるようです。

 

これはマズいと思った私は、電気の取り出し方を改めてバッテリーから直でリレー動作による取り出しにチェンジして組み直しました。少し追加費用や頭の中でこんがらがりそうな配線を考え抜いて部品を揃えました。ほとんどエーモンとカーショップで手に入る系の部品で出来ました。この方法ならば899の電装系に介入しておらずまったく別に動作しているので、バッテリー自体に異常さえなければ問題なく動作します。万が一、私の増設した電装系に何か起こっても899側には影響が及びません。不意の警告ランプの点灯も、巡航時のガクガクした挙動も無くなり、やっぱりそうだったんだと反省しつつ新装備で安心を得た次第です。今は全ての電装フル動作でまったく不安なく走れています。

エンジン始動時のクランキングも毎回、全く問題なしです。よくあるACC動作経由のヒューズ電源取り出しだと、キーONでいきなり全電装ONで電源をとられる為、電圧が下降しセル動作に不安があります。しかし、私の電装ではエンジンが始動してから電装系に電気が流れるようにしています。

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上記のパーツ、使ってみる方のために書いておくと、899パニガーレの場合はユニット切り替えスイッチは1側でエンジンキーONと共に黄線へ動作電流が流れます、ON側でエンジンが始動してから黄線へ動作電流(バッテリー直に接続している20A出力のリレーへ)が流れます。私はスイッチ設定ON側で使用しているわけです、参考までに。

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あ、あと電装する場合はギボシ端子のカシメ作業が出来たほうがいいですね。ハンダまでいかなくとも、これを身につけるだけで自分でやった電装に対する自信がぜんぜん違います。

 

パニガーレに限らず、最近の電子制御満載のバイクに電装を追加する場合は、ヒューズ電源より少し面倒だけどこちらのリレー方式を採用したほうが安心で良いと思いますね。