Ducati 899 Panigaleいじり

Ducati 899 Panigale いろんな意味でいじりとバイク全般

Ducati 899 Panigaleというバイク その2

 

思ったことなどツラツラと書いていきます。

 

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不思議だと思ったのは、このバイク汚れにくいんですよね。

まぁまぁ、こんなバイクですから汚れなどにはそれなりに神経質になっているのですが、走る際の天候、道路状況などによりどうしても汚れてしまうものですよね。

ラジエターコアのガタガタに潰れたのなんか、いかに見た目酷いことになるか思い知ってきたので、ラジエターコアガードなんて真っ先に取り付けました。

リアリンク周り、通常であればリアサスペンション周りとなる部分ですが、リアタイヤからの泥はねなどでサスペンションなどは真っ先に汚れますよね。しかもあのへんの汚れというのはとても拭き取りにくい・・一番汚れが堆積していく部分だと思います。しかし、このパニガーレというバイク、リアサスペンションは左サイドに真横にあるという特殊な構造になっています。最近のカワサキの機種などにもある配置です。本来、リアサスの有る場所にはエキゾーストパイプが曲がりくねって配置されています。このエキゾーストパイプに触ってアチチと手をやけどしないようにリンク周りを拭きさえすれば(すでにもう何度かやりました)、邪魔なサスペンションが無いので手は入れやすく、汚れは拭き取りやすいです。あと、フレームが無いこと。洗車の際、フレームというのは汚れ(特にエンジン周り)に手の届かない部分を多くする要因でもあるのですが、フレームが無いわけですからカウルの下はすぐエンジン本体です。汚れも拭き取りやすいですね。あとこれはカウル形状のせいなのかなと思うのですが、泥汚れ、虫など、全体的につきにくいんですよ不思議と。前のバイクだともうドロも虫もついて大変なことになってるだろうなと見てみると、このバイクの場合はそれほどでもないんです。濡れタオルなど持ってれば、それで軽く拭き取れば汚れはとれてしまうレベルです。

 

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汚れが余計なところに入らないようにする工夫もされています。

特に感じたのはフロントフォーク周り。乗車姿勢で上から見ると、国産SSだとカウルのフロントフォーク穴から通してフロントタイヤまでは直に見えますよね。このバイクはその穴がしっかりカバーされていて見えません。フロントフォークの動きを邪魔しないように可動するカバーで塞がれています。なので、下からの泥の巻き上げなどがステアリングステムやメーター周りにまで上がってきません。ということは、ステアリングステム周りには下からの汚れは巻き上がってこないというこどす。これはさすが綺麗なバイクを作るお国だと思いました。このへん汚れると嫌なんですよね。ケーブル類も多くて手が入りづらいし掃除も大変ですから。この美しいマシンを汚してなるものかと、そもそも汚れないようにするという細かい気配りがやたら効いていると思います。

日本車だとなかなか出来ないというか、昔からそうだしってことでやろうとしない事ですね。

 

 

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このバイクで特徴的なのはバッテリーが左サイドに配置されていることです。画像のラジエター下の黄色いシールの貼ってある四角いのがバッテリーです。国産だとだいたいはシート下ですよね。パニガーレの場合は左サイドカウルを外してバッテリーとヒューズBOXへアクセスとなります。カウル外さなくてもアクセスはできるのです

が、細かい作業は出来ないので外してしまったほうが楽です。で、慣れてしまうとこっちのほうが楽です。シート下はなかなか手が入りにくいし、シートに配線を踏まれないようにしたりスペース的になかなか大変でした。もうすでにETC(自主運)とUSB電源ソケット(2A出力x2)と電圧計(念のため)を取り付けましたが、配線の取り回しなど、シート下バッテリーよりは断然やりやすかったです。コレ系の作業にやり慣れたというのもあるのでしょうけど・・。バッテリー外すのも手間ではないので冬の間、バッテリー外して室内トリクル充電しておくのもそれほど苦ではなくなりました。ドカ純正のアレ買わなくても済みますし。

 

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899のバッテリーは古河バッテリー FT7B-4

 

ちなみに、YouTubeとかで899の動画見るとわかりますが、やはりセルを回す時間(クランキング)は4気筒に比べて少しだけ長いです。4気筒がキュキュボーーーーーーッ・・と始動するのに対して、このバイクはキュキュン!キュン!キュン!ドココココ・・・と始動します。試乗などの際はしっかりセルを回さないでセルスイッチから手を離してしまうと「あれ?かからない」と少し慌てることになるのでエンジンかかるまでしっかりセルは回してください。で、その分バッテリーには負担かかるのでバッテリー管理には気をつかうようになる、というお話です。

あとセルスターターボタンはキルスイッチがOFFになっているとセルが押せないようになっています。 キルスイッチOFFだとセルスターターボタンにカバーがかかるようになっているのです。ですから一般的な日本車でよくある、誤ってキルスイッチがOFFになったままセルを押してもセルが回らず「あれ?あれ?」と焦る事態はありません。

イタリア車はオシャレだけど機能的には適当な作りというイメージがお国柄からあるかもしれませんが、なかなかどうして気の利いた考えられたギミックですね。なんか国産と外車のイメージが逆転してきている気がする・・。古来から右に習えの同じ作りしかしてこない国産メーカーにも見習ってほしいものです。