Ducati 899 Panigaleいじり

Ducati 899 Panigale いろんな意味でいじりとバイク全般

Ducati 899 Panigaleのオイル交換

さてDucati 899 Panigaleのオイル交換&オイルフィルタ交換をしてみました。

 

いきなりさて、なんて書き出しましたがこれが私の初ブログです。遂にブログはじめてしまいました。他にパニガーレ、特に899を自分でメンテしたいという方のためにも情報を共有する意味でこのブログをはじめました。1199はもうぼちぼち見かけるのですが、899はさすがに情報少ないですね。ちなみに車体構成は1199と共通の部分がかなり多いので1299と1199と899はどこが違うのか、ちゃんと理解しておけば1199のパーツ、情報が899にもかなり流用効きます。たとえば1299のアッパーカウル形状は1199までと微妙に変わっているのでスクリーンなどカウル系外装パーツは1199と1299は互換が怪しいな、とかですね。私もこのへん共用情報だと思えるものは独自判断で利用していくつもりです。

私は今回が初ドカティです。今まで基本的に国産SSを自分でできるところは軽整備してきましたそれなりに失敗して痛い目にもあってやっちゃいけないこと、絶対バイク屋にまかせたほうがいい部分はここからとか、頑張ればここまでは出来るというラインを経験積んで知ってきました。その流れで壊さない・傷つけないようにメンテして維持していってみようというコンセプトでもあります。基本的に扱うモノがモノだけにもう無茶はしないつもりです。

 

基本的にそうそう!そこが知りたかったんだよという内容を書いていきたいです。

しかし数値データ・手順など、私も手探り部分があるため自己責任で使用をお願いします。この方法でやってみてこういう成果が出ているという記事内容です。どこかで又聞きだけで得た情報で闇雲にトライするよりは、実際に写真(実績)と文章で見たほうが自分でもトライする勇気が出るでしょう?というくらいの位置づけです。

 

 

用意したパーツは以下のとおり。

オイルフィルタ(純正)×1

オイルフィルタカバーパッキン×2

ドレンワッシャー×1

 

私はこちらで購入しました。セット価格でバラで揃えるより楽です。

www.ritech.jp

1199用で載っていますが、純正パーツリスト上では一応1199と899はオイルフィルタの型番が違います。899用をくださいと言えば用意してもらえます(このお店の対応に感謝)。

 

まずオイルフィルタ。写真のような形式です。

1098,1198あたりまでは一般的なタイプだったようなのですが、1199&899からはこのようなカートリッジ式になりました。エンジンの省スペースのためなのでしょうね。

パーツを揃えた頃はこの純正品しか見つかりませんでした。フィルタだけで4000円くらいします。さすがドカ純正、高いです。2014年暮れくらいに2セット買っておいたものです。

しかし、今回のオイル交換をする頃、実はK&Nからリプレイスのオイルフィルタが出ていることを発見しました。なんとwebikeでもヨシムラで扱ってました、約2000円チョイだそうです。次からはこれかなぁ・・。

※1199と899用の純正オイルフィルタは型番上では別です。

1199用 型番 44440292B

899(1199も可?)用  型番  444400312B

それぞれの型番でググッてみてください。みたところ実は型番違うだけで同形状の可能性ありです。かなりのサイトで純正、K&Nも1199と899区別なく売っています。私は今回は上記ショップとの確認の上で444400312Bを指定して買いました。

 

オイルフィルタカバーのパッキン(88650561A x2)、これ毎回変える必要あるかなぁと思ったのですがパーツ一式に入っていたので一応変えます。オイル漏らしたくないですから。ドレンボルトワッシャー、これも基本として毎回変えたいですね。

一回買ってみて、日本の規格品で揃えられるようなら次回はそれもいいかも。

f:id:ehatovcat:20150903021518j:plain

 

まずカウルを外します。オイル交換だけならばボルトはオイルパン真下にあるのでカウルは外さずに作業できます。カウルの外し方はいつか書きますが、ここではサイドカウルとかはもう自分で外せていることを前提に進めます。オイルフィルタ交換の際は左サイドカウル、左アンダーカウルを外す必要があります。余談ですが、ドカのカウルは国産SSに比べて外しやすいと感じます。変に入り組んだ噛み合わせの仕組みや爪みたいなものが無いというか・・。

f:id:ehatovcat:20150903021604j:plain

はい、これがあの有名なオイルフィルタの蓋ですね。私も他の方のメンテナンスサイトを見てかなり予習しました。先人の方のトライアンドエラーには本当に感謝です。このサイトはそれで得たデータを外へ公開する恩返し的な意味合いもあります。

 

結論からいうと中でパッキン(Oリング)の圧着にのみよって蓋が密閉固定されています。周囲には蓋を外すためのとっかかりになる部分は全くありません。しかし、けして焦ってマイナスドライバーなどでギリギリと蓋を浮かせて・・とかやってはいけません。

これの外し方は2方式あり、写真のようなボルトにスライディングハンマーを接続固定してスコン!と一気に引っこ抜く方式と、写真のようなボルトを回し押し込んで蓋を押し出させる方式があります。今回は後者で行きます。

ホームセンターで8mmのこのような長めのボルトを2本買ってきます(一本150円くらい)。長いほうがやりやすいです。まず蓋を最初から固定しているボルトを取り外し、次に買ってきた8mmのボルトをこのように蓋に切られているネジ穴へ挿入し両側交互均等に(重要)回し込みます。すると、このボルトがオイルフィルタの蓋をジワジワと持ち上げます。考えられていますね。

 

※実はこの写真、オイルフィルタの蓋をつける時に「あ、外し方を撮っておけばよかった」と後で撮った捏造写真だったりします。

 

 

f:id:ehatovcat:20150903021431j:plain

フィルタの蓋を外すと一気にフィルタケース内の余剰オイルが出てくるので気をつけましょう。真っ黒なフィルタが抜けました。

ちなみに、ドレンボルト先端の磁石には細かい微量の鉄粉がついてました。

6000km経過くらいですがもまだ出ているようです。

 

f:id:ehatovcat:20150903021615j:plain

オイルフィルタを外す時に一番戸惑うのが、どこか特別な仕掛けを操作しながらフィルタを抜く仕組みになっているのだろうか?というところです。

しかし、オイルフィルタは奥でこの黒いゴムの筒部分がオイル吐出の筒にハマっているだけです。特にラチェットやロック機構などで固定されているわけではないので、バネで引っ込む真ん中部分をグイッと強く押し込み(この押し込みでフィルタを手間に押させる)、単純に力で引っ張れば抜けます。ただ引っ張るときにラジペンなどで掴むところが少なく力をかけにくいのでそこが大変です。しかし、フィルタを抜くのは単純に「力」です。

 

f:id:ehatovcat:20150903021442j:plain

フィルタケース内はこのようになっています。奥にある飛び出した円筒の部分にフィルタのゴム筒がハマっているわけですね。

 

f:id:ehatovcat:20150903021535j:plain

f:id:ehatovcat:20150903021550j:plain

 

オイルフィルタ蓋のパッキン(Oリング)を交換します。必要あるのかなと思いましたけど、古いパッキンの方はは少し硬化していました。気持ちの問題でしょうけど、今回はせっかくパーツあるので交換しました。

 

f:id:ehatovcat:20150903021521j:plain

 

新しいオイルフィルタを奥まで(例のゴムの部分が)しっかりスコッと入りきるまで挿入します。

上下などは特に関係ありません。

 

 

あとはフィルタ蓋をボルトで締めるわけですが、詳しい締め付けトルクは不明です。

くれぐれもクックッでやめておいて、グググッと鬼トルクで締め込むのは控えましょう。手トルクレンチが身についている方ならできます。ちなみにフィルタ蓋は上下(天地)があります、判断は蓋の裏に文字が刻印されているので、それで判断つきます。

 

ドレンボルトは1199で14N・mらしいです。私が以前やっていたCBR600のドレンは27n・mでしたからだいぶ低いですね。私はドレンも手トルクで締めました。たしかに手の感触ではCBR600よりも低いトルクで締められます。

 

 

f:id:ehatovcat:20150903021626j:plain

今回のオイルはMOTOREX POWER SYNT 4T(10W-50 化学合成)です。

単純に安価ということで決めました。サーキットはまず行かず公道峠主体なので。

バイク歴で初のMOTOREXです。

(見た目は臭いがキツくない以外、シェ○ロンとあまり見た目変わらないなぁ・・なんて)

純正シェルアドバンスとのシフトフィールの相違確認もデータを取りたいと思います。

 

f:id:ehatovcat:20150903021638j:plain

オイルを入れます。

今回はまず3.3Lで入れてみました。

CBR600ではオイル交換のみで3.0L、フィルタ交換で3.3でしたので。1199だとフィルタ交換で3.6Lあたりがちょうどいいようですね。

 

f:id:ehatovcat:20150903021649j:plain

で、3.3でエンジンかけて落ち着かせて車体直立させてこのくらいでした。下限から真ん中くらいがちょうどいいですね。オイル交換のみで3.0L、+フィルタ交換で3.3Lか3.4Lあたりだと思います。600クラスとそれほど変わらないですね。こういったデータもとりながら行きたいと思います。

 

f:id:ehatovcat:20150903021453j:plain

古いオイルフィルタと新しいオイルフィルタ。

ドカのような外車の初のオイル交換作業だったので緊張しました。

写真素材は全てスマホでの撮影ですがいやはや本当に綺麗に映りますね、ビックリです。

 

★2015年09月08日追記

オイル交換後、軽く60kmほど走行しました。

ドレン・オイルフィルターの蓋付近などからオイル漏れなどは認められず。

また始動性、回転フィーリング、シフトフィールなどシェルアドバンス品と特に変わらず良好です。

 

★2016年05月10日追記

冬眠を挟んで2500kmほどは経過しました。街乗り渋滞・峠乗りしている分には全く不満のないシフトタッチを維持しています。ローへの入り方、ニュートラルの出しやすさもOK。エンジン始動性(冷間クランキングは3~4回、温間クランキングは2回でほぼ安定)も異常なし。夏を越してみたいと思います。化学合成で非常にコストパフォーマンスいいですね。パニガーレ乗りさんには私はおすすめですよ。