Ducati 899 Panigaleいじり

Ducati 899 Panigale いろんな意味でいじりとバイク全般

防寒ウェア装備考 2015 - 2016年版

電熱グローブ真っ最中でありますが、少し脱線して防寒ウェアに関する考察も書いてみたいと思います。

 

現在の私の考え方は「余計な重ね着はしない」ということです。

通常の私の着方では

上半身 下着から

  Tシャツ→保温速乾発熱素材の長袖→アウター3シーズンジャケット

下半身 下着から

  パンツ→プロテクター内蔵アンダー→アウター用ジーンズ(一般的なもの)

春・秋(最低気温15度付近まで)などはこのようになります。

夏の最盛期以外は基本的に中に長袖は常に着ます。
多少の外気温の上下に対して「あ、暑いな」「あ、寒いな」といちいち反応したくないためで、体温をブレずに一定に保たせるのが目的です。

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夏の最盛期などは保温速乾発熱素材の長袖を着ないだけで、3シーズンジャケットは着ます。私は北国なのでメッシュジャケットというものは基本着ません。夏の最盛期、関東以南では平地で猛烈に暑く、高所に行くと涼しいというパターンです。対して北国では平地では普通に暑く、高所に行くと「寒い」という現象が普通にあります。この寒いという時にメッシュジャケットは致命的な装備になります。メッシュ+防風インナーという逃げもありますが所詮はアウターがメッシュ素材、寒さを防ぐ力は激しく落ちます。私は夏でも多少暑くとも3シーズンジャケットで通す派です。暑ければベンチレーションを全開かジャケットの前を少し開けて走れば充分です。高所に行った時、更に雨などといった時に暴風・防寒のできない厳しさを味わうくらいならば、そちらのほうがマシです。寒さと雨で本当に「もう嫌だ死ぬ!」と思えるくらい苦しんだ経験は嫌というほどあるので、暑さなんかより寒さ・雨対策を最重要視するようになってしまいました。

暴風防寒の最終手段としてレインウェアを着るという手段もありますが、本当に最終手段でありそのためにいちいち止まることはしたくありません。最初から3シーズンジャケットを着ておけばある程度は防げるのですから。しかし、本当に寒い時はレインウェアの右に出るものはありません。私は常にレインウェアをシートバッグへ入れて出かけるようになりました。

関東以南では夏はメッシュジャケットが必須なのでしょうが、北国では「あーメッシュジャケット欲しいな」と心底思えるのは大抵たった5~10日くらいのほんの一瞬の期間ですね。ですから夏もメッシュジャケットは必要なしとする人は多いです。

 

早春や晩秋など、気温が15度を切っている場合は以下のようになります。

上半身 下着から

  Tシャツ→保温速乾発熱素材の長袖→防寒インナー→アウター3シーズンジャケット

下半身 下着から

  パンツ→プロテクター内蔵アンダー→防風防寒インナーアウター用ジーンズ(一般的なもの)

 

 

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タイチのジャケットに付属の防寒インナーとヘンリービギンズの防風インナーパンツがプラスされるだけです。

ジャケットは各部のジッパー部を締めれば完全な防風になります。しかしジャケット表面から内側へ伝わる寒さへのガードにはならないため、防寒保温インナーを着込みます。これではじめて防風・防寒が完璧となります。

このジャケットに付属の防寒インナーというものが秀逸で、これだけで外出着のアウターとしても使える優れものでとても温かいので、防寒保温インナーとしてこれだけ単品で買う価値はあると思います。タイチの電熱ウェアのベースにもなっているようですからその暖かさは想像がつきます。単品販売はしてくれないようなのが残念です。ジーンズの下には防風保温インナー。基本SSというバイクは下半身はカウルにより風は当たりません。ネイキッドならば私も経験あるのですが膝周りに辛いほど寒風が当たります(フルカウル車に乗り換えた時の下半身の暖かさへの感激は今でも忘れられないです)。SSのカウルでも意外なほど下半身は風が当たらないのでこれで充分寒くないです。

余談ですが、パニガーレは車格はあれだけ細身なのにカウルの整流性能がいいのか、下半身に風の当たる感覚が大柄なカウルを装備していたCBRよりも少ないと感じるのです。これは未だに不思議に感じる部分です。加えて、シート下のあの「灼熱の熱さ」が冬は逆に心強い発熱源となるのです・・(笑)。

この装備で気温15度以下は走りますが、気温5度付近などこれでも本当に辛い場合などは迷いなくレインウェアを着ます。レインウェア、防風防寒保温に最強です。

 

以前の私であれば、寒くなったらセーターを着たりトレーナーを着たり、厚着をして今よりブクブクで走っていました。とにかく着ればいいだろという考え方です。しかし厚着をすることでかえって汗をかいて体を冷やしたり、着て出たはいいが途中で暑くなっても荷物になるので服を脱げなくなりそのまま走ったり、体温調整が出来ないなどで散々な目にあいました。着膨れをすることで動きが悪くなったり、締め付けられて血行障害になりかえって体が冷えるというパターンも。言えるのは、バイク乗りにとって余計な重ね着・厚着は悪でしかないということです。

「寒いから一枚追加で着るよりは、ネックウォーマーをつけてみろ」です。

寒そうでなんとなくもう一枚着込みたい、インナーを追加したいなと思える時、まずはネックウォーマーをつけてみることをオススメします。ネックウォーマーを持っていただけで急な冷え込みに対応できたなど、救われた経験は数えきれません。ネックウォーマーは常に持って出てほしいグッズです。首は血液のラジエター、首を風から守り、温めるということは動脈・静脈の血液を温めるということです。レースなどで天候の急変により、バイクの水温が下がり過ぎないようにガムテープをラジエターに応急的に貼ることと用途は似ています。ここを温めるだけでインナーを一枚追加したと同じような効果が得られます。これでいちいちインナーを着込んでしまうよりも手軽に体温調節ができます。暑くなったらサッと外せばいいんです。ネックウォーマーは最低限の薄着ウェアを実現する上で大事なキーアイテムとなります。高いものでなくともワークマンなどで売っているもので充分ですよ。

 

足元は

http://www.japex.net/gaerne/images/g-impulse/head_impulse.gif

GAERNE G-IMPULSE/ジー・インパルス

を使用しています。防水ブーツです。

ムレて暑いのでは?と思われますが、そんなでもありません。寒い冬にはかえって助かります。おかげで厳寒期でも足先が寒くて困ったことはありません。急な雨に対しては完璧な防水性能を発揮していて土砂降りでも浸水は一度もありません。ガエルネのブーツは本当に疲れにくく、私はa◯の固いブーツが合わなくて戻ってきました。出先で少し気軽に歩きまわりたいけど、足元はバイク乗りらしくブーツで固めたいという場合はこれが個人的にオススメです。

ここまでやって、真夏から初春晩秋まで、ほぼ満足のできるウェア構成に辿りつけました。

しかし、ここまでやってどうにもならない部分がありました。

「手」です。

ここだけはあれやこれや、やってみたのですが今まで決定的な解決策が見つかりませんでした。ハンドルカバーはやってみたのですが、確かにゴールと思いそうになりましたが使用できる車種に限界がある、製品ジャンルとしてまだ詰めが甘く思える部分があるという理由で除外しました。あとは手のシビレさえなんとかなれば・・信号で止まってシビれて痛くて手をニギニギするたびに常々思ってきました。

そして今回、前々から試してみたかった電熱グローブというものにトライしてみたのでした。「見た目に分からない必要最低限の装備で大きな効果」というコンセプトに非常にマッチした製品であり結果は良好と思えるもので、後日インプレッションはアップしたいと思います。