Ducati 899 Panigaleいじり

Ducati 899 Panigale いろんな意味でいじりとバイク全般

防寒の切り札!!電熱グローブ導入考 Part1(準備編)

以前から使おうかなと迷っていた電熱製品に手を出してみました。

 

北国の人間にとって電熱製品、微妙なんですよ。北国なんだから絶対欲しいんじゃないの?と思えますよね、なぜか。

電熱製品というものが欲しくなってくる気温、個人差も有りますがだいたい気温10度を切り始めるあたりだと思います。晩秋に入り始めるあたりですね。気温10度を切り始めると明らかに走行風がライダーにとって凶器になってきますからね。

北国の人間もそうですが、北国ライダーが決定的に違うのは「そろそろ冬眠だなー」とバイクに乗らなくなってしまうことです。そうです、気温が下がるということは雪が降ってくるわけで、丁度10度を切り始めるとそろそろ雪がくるというサインです。バイクに乗らないということは防寒対策をしなくても困らないということで、つまり北国の人間というのは実は本当の防寒対策のノウハウというものを実は知らないものなのです。本当に寒くなる厳寒の頃は道路は圧雪で乗れるわけないですからね。晩秋手前までの低音が我慢できればそれでよし、東北より南の冬でも乗ってるライダー(東北だと仙台は例外で雪がぼぼ積もらない)のほうが、実は厳冬期の防寒対策のノウハウがわかっているものです。

なので、本当の冬眠北国ライダーは意外と電熱製品には興味がありません。使おうかなと思って頃には冬眠で「どうせもう春まで乗らないからいいやー」と忘れてしまうからです。ちなみに春に乗り始める頃は、通常だと道路の脇の雪がほぼ解けかけ、だいたい気温が10度を上回りはじめるとみんな乗りはじめます。北国ライダーで気温5度以下で乗るとほんとに命知らずか物好きという眼で見られますね(自分含む)。

いつも通り、能書きが多くなりましたが。
ではなぜ、今回電熱製品に北国冬眠ライダーのワタシが興味を持ったかというと。

「雪が本当に降らないから」

です。

2015から2016年にかけての冬、本来なら3月頃まで積雪の多い地域でも雪が本当に降らないです。気持ち悪いくらい雪が積もりません。なので、寒いのですが道路はすでに乾燥し、いつもより冬眠時期は短く、もうバイクで乗り出そうと思えば乗り出せます。しかし「寒い」のです。まだ日中の最高気温は5度付近をウロウロしている段階です。

これくらいの状況だと関東あたりのライダーはしっかり防寒して出かけるのでしょう。しかし、わたしたち北国ライダーはこの寒さで走り出すという経験と装備があまりに少ないので、エイヤッと乗れるのに乗れないのです(笑) 「冬はバイクに乗らない」という北国冬眠地域ライダーにとっての大前提・大常識が覆されたわけです。
私もそのジレンマに陥っていたわけですが、では、ということで未知の領域でバイクに乗るため必要に迫られて導入を検討したのが電熱製品ということなのです。

 

でも、ただ電熱製品を買って「暖かいです」で終わるのも既に多くの人がやってるのでつまらない。少しへそ曲がりな電熱製品導入レポートをしたいと思います。

 

まず、今回は電熱グローブをトライしてみることにしました。こうは言っても私は寒がりなので(北国の人間が必ず寒さに強いとは限らない)晩秋までの防寒装備はけっこう突き詰めたと自負するところではあります。しかしどうにもならない部分がありました。「手」です。ライダーなら分かりますが、手だけはどうにもならなかったですね。過去にハンドルカバーに走ったこともありますが、たしかに最強とよべるシロモノでしたが、装着には許されるバイクと許されないバイクがあるのは事実です。

「この寒さで乗り出す以上、手だけはなんとかしたい。手さえなんとかすれば乗り出せる・・・!!」という思いでまずはグロープを電熱トライしてみることにしました。とりあえず、私が全幅の信頼を置いているRSタイチ製品から

pro.rs-taichi.com

www.youtube.com

 

をチョイスしました。RSタイチのe-HEATシリーズは電熱ジャンルではなかなかの信頼を確立しており、私も今回も判断基準がブレないように「まず、これでやってみよう」と思いました。

電熱製品を使用する際「電源はどうするのか」これが大きなテーマだと思います。電熱製品を導入する際に製品の選定と共にライダーが最も頭を痛めるのがココだと思います。大きく分けて2つ

・バイクのバッテリーから電源をとり、電源コードで身につけた電熱製品へ供給する。

・製品専用の小型バッテリーを身に付け、そこからコードで電源を供給する。

 

前者の長所は、きちんと配線を行えば時間の制限なく電源が供給しつづけられる。
短所としては、電源コードが降りる際にわずらわしい、転倒などした際に危険かも。

後者の長所は、バイクに乗り降りの際の電源コードのわずらわしさがない。
短所としては、総じて小型バッテリー式なので使用時間の制限がどうしても付きまとう。

というところでしょう。今のところ完璧な電源供給システムはありませんから、どこかで妥協はしなくてはなりません。899パニガーレに既に各種電子機器
(ETC、USB 2Ax2、LED)を取り付けており、そろそろ容量限界の不安がある事もあり、今回はまず身に付ける小型バッテリー式で行ってみることにしました。RSタイチの電熱グローブ用の小型バッテリーというものがあります。

pro.rs-taichi.com

バッテリー方式でいくと、バッテリーをグローブ左右分(2個)、バッテリーへ充電するための充電器も必要です。まぁ・・けっこうしますね。

・・・ここですよね、悩みは。グローブ自体も値段はそれなりにするのですが、プラス周辺の付属機器もそれなりの値段になってしまいます。ここで少し考える人は考えます「うーん、安価なUSBモバイルバッテリーとかから電源供給はできないのかな?」と。しかしこのFAQ文が立ちはだかります。

 

http://www.rs-taichi.co.jp/website/support/e-heat/faq_2013.html#RST594-595

Q.USBから電源を供給することはできますか?

A.不可能です。USBの電圧は5Vですが、規格上で最大電流は2.1Aしかなく、e-HEATに十分な電力を供給できません。

 

 

    本当に出来ないのかな?

 

これが今回のメインテーマとなります。