Ducati 899 Panigaleいじり

Ducati 899 Panigale いろんな意味でいじりとバイク全般

履いたタイヤとは その2

さて、履かせるタイヤが判明しました。

 

NANKANG ナンカンWF-2です。(対検索用表記)

WF-2検索で来た方、情報発見おめでとうございます。できうる限りの情報を公開したいと思っております。

 

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サイズは120/70-17 と 190/55-17。タイヤ交換の項で考察した結果により、180/60-17ではなく190/55-17をチョイスしております。

お値段はこのサイズの前後セットで¥23,000ほど(送料込み)

特売とかではなく、通常の価格でコレです。ちょっとありえないでしょう、この値段。これなら摩耗してプロファイルが変形してハンドリングが悪くなったら、スリップサインまでまだ余裕があっても交換というのもやりやすいのでは。後述しますが、サーキット走行に一日遊びに行ったら終わりという使い方も。

販売しているのは特定の通販店か、ナップス・ライコランドなどの用品販売店のようです。履き替え工賃まで入れると¥25,000前後というところか。それでも安い。バイク屋さんとかに頼むには仕入れルートが無いと無理でしょう。手組み派にはかなり有利なタイヤではないでしょうか。

 

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で、手組で履かせてみました。

ここで言わなければならないのは「苦戦した」ということです。

実は一度、このタイヤを履くことを諦めかけています。本気で別のタイヤを買い直そうと心が折れかけたくらいです。なぜかというとこのタイヤ、構造が固いんです。固いというのは語弊があるかも、変形しにくいというか復元力がすごく強いんです。肉厚が厚いというか・・。上の写真を見てもらうと、タイヤの左上がヘコんでいるのが分かると思います。手組の装着後はよくこうなってます。タイヤの手組の際には、「レバーで作業している180度反対側の円周部を踏みつけてホイール内側へしっかりビード部を落とし込まないとけしてレバーでタイヤは入らない」という絶対のセオリーがあります。そのため、体重を乗せて作業するとタイヤはベッコベコに変形します。

手組経験のある方が見ると、この画像は少し違和感があるのではないかと思います。

これ、交換達成直後なのにヘコみが極端に少ないです。今までやったどの国産、外国産タイヤでもヘコみはもっと凄いです。この画像の比ではないくらい、タイヤが壊れたのではと心配になるくらいベッコベコに変形します。(エア入れるとちゃんと膨らむので機能上は問題はないのですが)

このタイヤも体重をガンガン乗せてやったのですが結果してたったこれだけしか変形が残りません。というかタイヤから体重を外すそばから元の形に即効で戻ってしまいました。変形が少ないのでなかなかレバーでタイヤが引っ張れません。この怖さは手組をしている方が聞けば分かるのでは。

1回、本気で諦めかけましたが一晩考えなおしてもう一度トライしました。基本を思い出してゆっくりゆっくり、ジワリジワリと・・。リッターバイクのタイヤを何本も組んで外してきましたが、こんなの初めてです。サーキットの中古タイヤ(BT001とか)は硬化して固かったなぁ・・それでもこれほど苦戦はなかった。結果として履けました。体重を載せ変形をキープさせるのを少し工夫です。変形しにくい利点としてビード部がホイールに密着しやすいので、エア入れでビードが出しやすいというのがありました。定番のタイダウンで全周を縛ってバイク用の高圧空気手押しポンプでビードが出せました。タイダウン縛りもいらなかったかも。ちなみにこれフロントの120サイズの話です。リヤの190サイズもこれを踏まえてやったら同じ苦労がありましたが一度で入りました。

やってやったぞコノヤロウ!と思わずガッツポーズ。一応買っておいたKTCのレバー性能には本気で助けられた、KOWA興和精機のリムブロテクタ大量投入にも助けられた。

 

www.webike.net

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ある程度の経験ある方でも、手組でやる祭の注意はゆっくりと焦らずにやること。局面でビードクリームはしっかりたっぷり塗ること。国産の柔らかタイヤみたいにナメきってやると痛い目見ます(自分)

 

これが、このタイヤに関する注意点ですね。

タイヤの手組交換をしない方には関係ない話と思えますが、実はこの経験があったからこそ驚きの結果があったのです。

 

その3へ続く。